NANKISHIRAHAMA HOT SPRING 日本三古湯 南紀白浜温泉

南紀白浜温泉は、道後温泉や有馬温泉とともに日本三古湯（にほんさんことう）と、今に伝えられています。古湯とは、万葉の時代より人々に霊験あらたかな湯として愛されてきた温泉のことです。この三湯に共通するのは長い歴史と効能豊かな非火山性の温泉です。

この古湯は、それぞれの温泉地で今でも入浴することが出来ます。南紀白浜温泉では共同浴場「崎の湯」の湯壷、道後温泉本館の「神の湯」、有馬温泉最古の宿「陶泉御所坊の金泉」です。温泉につかって瞑想すれば、古代より多くの人たちに愛されてきた由縁を感じとることができるとおもいます。

南紀白浜温泉は、白良浜の海岸沿いに温泉施設やホテル旅館が広がっており、周辺には多くの名所旧跡や観光施設がある一大リゾート地です。「白浜温泉」の名の由来は、白良浜海岸が真っ白でサラサラの石英砂でできていることからです。夏には関西有数の海水浴場として人気があり、延長620mもある遠浅の白良浜海水浴場は、ハワイのワイキキビーチと「姉妹浜」提携をしています。

昭和の初めには、昭和天皇が行幸され、戦後まもなくは、新婚旅行スポットとして人気を集め発展した南紀白浜温泉は、一方では観光開発も進み、白浜のシンボルである白い砂が、川の上流からの供給量が少なくなり海岸が後退しピンチに立たされました。が、30年前にオーストラリアから砂を運んだり、護岸、突堤などを整備・再生し、現在の美しい白良浜海岸を保っています。