YAMANAKA HOT SPRING 共同浴場 総湯 菊の湯
温泉 石川県加賀市
全国の温泉地にある共同浴場は、かっては「総湯」といわれていました。が、現在では北陸地方だけに残る呼称となっています。山中温泉の総湯は「菊の湯」とよばれ、温泉は、さらりとした湯です。菊の湯の菊は、松尾芭蕉が「山中や 菊は手折らじ 湯の匂い」と詠んだことに由来します。
山中節と温泉の館「山中座」は、菊の湯(女湯)に併設した山中温泉街の散策の拠点です。特徴は、山中漆器の粋を集め格調高く造られた施設で、開湯1,300年の歴史を誇る温泉と、全国一の生産額を誇る山中漆器と、芸妓による山中節四季の舞をはじめ、伝統芸能の数々に触れられます。
景勝地・鶴仙渓(かくせんけい)は、温泉街に沿って流れる大聖寺川の渓谷で、上流のこおろぎ橋から黒谷橋までの区間で、渓谷沿いには遊歩道が整備されています。そして、こおろぎ橋の名前の由来は、かつて行路が極めて危なかったので「行路危(こうろぎ)」と言われていたからだそうです。温泉街をそぞろ歩くならゆげ街道がおすすめ!
加賀温泉郷は、山中、山代、片山津、粟津の4つの温泉からなる北陸の温泉郷です。それぞれの温泉地には、総湯と呼ばれる、たいそう立派で歴史のある個性的な共同浴場があります。よその県ではあまり見られない、いわば温泉地の主役といえる総湯に是非おた寄り下さい。